勉強は「そのテーマで1時間講演が出来る」を目標に

とある尊敬してやまない経済人の方と飲んだときの話。


その方を一言で評するなら「博覧強記」という方。分単位のスケジュールで動くレベルで仕事がお忙しいにも関わらず、どんな話題にも詳しく、面白い話をいつもしている。宇宙の話から財界人のうわさ話、スポーツの話題から話し相手の地元の歴史、そしてまた科学哲学に戻って、、、みたいな広がり方。それぞれの話で平気で5分10分は話してるし、それらがイチイチ面白いのだから困っちゃう。


あるとき、「どうやってそんな忙しい中でいろんな話を仕入れてるんですか。どうやって勉強してるんですか」と聞いた事がある。その時の会話。


「蕎麦君。君は楽器をやってたよね」「はい」
「上達の最大の秘訣は何だと思う?」「練習ですかね」
「そうだよな。それも、ただ練習してるだけじゃダメで、10個楽器をやるより、1つことに集中したほうがいいよね。あと、何で楽器弾いてるの?」「なんででしょうね、楽しいからですかね」


みたいな感じでいつもはぐらかされたんだけど、その会話の中にチラホラポイントが出てくる。
それだけを書いておく事に方針転換する(会話をトレースしていったら文章が長ったらしくなってしまう)
・年を取れば取るほど、好奇心は摩耗して行くので、好奇心の赴くままに情報を集めたり、勉強をしたりするやり方は絶対に通用しなくなる
・やり方自体を仕組みに組み入れて、無理矢理こなしていくしかない。これを半年から1年もやればある程度習慣化するので、それまでは無理をする。ゲロを吐いても眠くても勉強する
・1度には1つのことに集中する。「『1ヶ月で、1つのテーマで1時間講演が出来る事』を目標にするべき。なんなら講演もそれでやってしまえばいい。」その意識でいれば、どのような内容の情報が必要で、どう整理したらいいか?というのが全部つなげられる
・「君は新しい事勉強するのに教科書を何冊ぐらい読むの?」「2−3冊ぐらいですかね。見比べながら読むと支店の違いとかで理解が深まるので」「足りないよ。全部読むんだよ全部」「全部ですか?」「全部ったって本屋で買えるのなんか5−6冊ぐらいしか無いんだから」「はぁ・・・」
・それで集中して得られた知識の蓄積が5個でも10個でもあれば、あとは勝手に広がって行くから


とかそんな感じ。この中では、やっぱり「1つのテーマで1時間講演が出来る」レベルの勉強をするべきってのが心に引っかかっている。たしかにだんだん自分の好奇心が弱っている感じがしているので、ちょっと無理矢理にでも勉強して、定期的にアウトプットしていくアウトプット魔になっていきたいな、と思いました。