「ギャルが全部同じに見える。あいつら個性を主張するのに個性なんて無いだろ」→ハァ!?


よくいる人の話。

あのさ、「ギャルなんて皆同じに見える。あれで個性だとかよく言えるよな」
とか言ってる人いるじゃないですか。いるんですよ。アレって何でそんな事言ってしまうんでしょうね。

全ては相対化

似たような構図として、
「AKBがみんな同じ顔に見える」
「サラリーマンは皆同じ格好をしている」
「オタクは皆同じ格好をしている」
「アメリカ人とカナダ人の区別がつかない」
ポケモンの進化前と後の区別がつかない」
「ロックの曲はうるさいだけでみんな同じにきこえる」
「オバチャンは皆時計・宝石・メガネ店でしつらえたどぎついアクセを所持」
西又葵の絵が全て同じに見える」
などというものがあります。


これらを見て、「俺は全部わからない」とか「俺はこれとこれはわかる」とかそんなのがあったように思います。
あれよ、「興味を持っている対象であればあるほど、細かいところの判別がつく」「興味は無くてもそれなりの情報量に接していれば理解が進む」といったようなことですよ。

つまり、「○○が全部同じで区別がつかない」と言っている人は、単に「○○に興味が無い」あるいは「○○の事をよく知らない」と言っているのと同じですよ。自慢げに言う必要ないですね。もっとご丁寧に「いや正直な話、私よくわからなくて、○○がみんな同じに見えてしまうぐらいなんですよハハハ」というぐらいで押さえましょう。

一歩下がってみればさ、そういうことはすぐわかりそうなもんだけど、結構いるよね自分自身の意見やら立場を相対化出来ない人。僕も言ってみたいですよ数年の社会人経験だけで「社会に復讐するのが目的の言論」とかさ。羨ましいね。


個性のあり方

一方、「個性ってなんだろ」って話もあってさ。
その例えば自分は社畜サラリーマンの中でも特にアレな種類の人間なので、毎日スーツなんですよ。
どうでもいいけどスーツvsなんちゃら、って対決論争があったよね、マッチョvsウィンプみたいな。ああいう「本来手を取り合って同じ方向向いて一緒に戦うべき仲間であるはずの立場同士が何故か相争わなきゃいけなくなる構図」ってのはあんまり好きじゃないですね。仲良くしようよ。


ほんとどうでもよかったのでスーツの話。さすがに自分もスーツきてるおっさんなので、スーツ姿の違いはわかります。どんな色、素材なのか。ネクタイは、シャツは、靴は。バッヂしてるのか、眼鏡は髪型はヒゲは。とか考えて行くと、その組み合わせだけで一定の個性は出そうである。
しかし全体で見たら、どいつもこいつも「スーツ姿のリーマン」である点は変わりない。


その辺で、個人としての個性と、属する集団としての個性みたいなものがあって、そのあたりがごっちゃごちゃになってる状態、特に個人の個性の観点でしか見ないでで解釈してるから、「は?個性?」って言う風になっちゃうんじゃないかな?って思いました。

まとめ

花屋の店先に並んだいろんな花を見ていた ひとそれぞれ好みはあるけどどれもみんな奇麗だね


時間は夢を裏切らない、夢は時間を裏切らない