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俺史上最長プレイ時間ゲームであるところの栄冠ナインへの愛

みなさん、高校野球好きですよね。僕は好きです。
高校野球って、球児たちの輝いている姿、頑張っている姿を見て「カッコイイ!」とか「俺も頑張んなきゃな」とか思ったりするわけですよ。野球そのものの面白さに、極限状態での何が起こるかわからない感じとか、まぁそういうのもろもろですよ。


一方で高校野球好きだったら、「メイデン」とか「トコハ」とかそんな言葉があるのはご存じでしょう。よく知らない方に簡単に解説します。「メイデン」というのは、”愛工大名電”の略称です。愛工大名電っていう学校は、ランナーがでるとほとんどのケースで送りバントをしてきます。ガチガチに送りバントを多用する戦略であることから、いつの間にか送りバントの事を「メイデン」と呼ぶようになった、というものです。「トコハ」というのはその逆で、名前の由来となっている常葉菊川高校はランナーが出てもほとんど送りバントをせず、ブリブリフルスイングかましてくることから、強硬策をとっていくことを「トコハ」と呼んだりするわけです。


はい、そんなわけなんですけれども、今出てきたような言葉の主役は高校球児ではなくて、学校とかチームの特徴だったりするんですね。不思議な事に、選手は3年で卒業していって、毎回違うメンバーが甲子園に来ます。にもかかわらずある一定の学校は、先程のメイデンのように、毎年毎年ほとんどおんなじチームの特徴を持っていたりするわけです。これは不思議ですよね。
ただそらには当然と言えば当然なんですが、こんな風に特徴あるチームを作っている人間がそこには介在してるわけで、つまり監督というわけです。
監督がチームを作っているから、毎年違うメンバーでも、似たようなチームが出来上がる訳です。


甲子園なんかでよく、「あそこは初出場だからいざというときに競り負けるぞ」とか言われるじゃないですか。あれもほとんどの選手にとっては甲子園なんて初めてで、そして二度目を経験することなんて滅多に無いわけですよ。それなのになんで初出場がそんなディスアドバンテージ扱いされるのか。それも監督のチームづくりのことを指している訳です。


選手にとって高校野球は一瞬の輝きですが、監督にとっては十年がかりの大事業と言うわけです。
監督が大事というのはわかりましたね。


一方で、高校野球を舞台にしたドラマやマンガなどは、たいてい選手に注目しています。選手の輝ける青春時代の三年間を追いかけて、そこで終わりです。
監督に商店をあてた作品もありますが、パターンは大体同じです。「かつては名選手だったが色々トラブル起こしたりして弱小高校に監督として赴任。チームの今までの雰囲気とかと衝突するが選手の才能を見出だしたりしてくうちに徐々に信頼関係を築く。そんな一年が過ぎたところでクセのある天才肌が入学してきて、監督はかつての自分の姿を重ね合わせつつ、この学校を真剣に甲子園に連れていくことを決意し、生徒に猛練習を課す。そして、、、」という感じで、せいぜい2、3年のストーリーしか描かれないのが定番です。


そんな高校野球の監督十年事業に着目した作品は無いのか!と嘆いている私にうってつけのゲームがあったんです。


それがこちら、パワプロ15、あるいは2009のサクセスモードのひとつである栄冠ナインです。

このゲームは、従来のパワプロとは全く異なり、自分自身は野球をプレイしません。高校野球の監督となり、選手たちに練習の指示と成長方針の指導と試合での采配を担当します。それで甲子園を目指したり、教え子がプロに指名されたりするわけです。(そこで指名された選手をパワプロ本編で使えるというわけ。)


監督目線ですので、選手たちは順次卒業していきます。次の新入生がはいり、また卒業。そんなループですが、練習機材は揃い、OBたちは増え、チームは徐々に強くなっていきます。そして、普通にプレイしていれば、10年から15年で強豪校の仲間入りを果たすことが出来ます。


そうです。まさに高校野球監督の十年事業を肌で感じることができるのです。
監督の仕事は終わりがありません。さらに強く甲子園常勝にはどうするか、はたまた最強のスター選手をどのように育て上げるか、なんてテーマにもハマります。はたまた、油断から弱小チームにあっさり負けたり、そこから長い暗黒時代に入ったりもします。そのへんはゲームバランスの調整なんでしょうけど、浮き沈みの激しい高校野球の世界をよく表していると思います。


加えて、このゲーム、シンプルであるが故にプレイヤーの妄想を盛り込む余地がふんだんにあるのも魅力のひとつですね。新入生の能力値を見て、こいつはシニアでやってたエリート選手だが、こっちの選手は基本身体能力は低いけど、いざというときに使えるクラッチヒッタータイプだな、とか勝手に選手の属性を脳内補完して楽しんだり、大会でよく当たるチームの監督とは、実は選手時代に因縁のある相手で、、、とかストーリーを補完したりしています。




俺栄冠廃人、2500年に突入 - 日刊やきう速報@なんJ http://blog.livedoor.jp/yakiusoku/archives/53947623.html


その結果として、このまとめサイトの1はこのゲームを500年ほどすすめてしまった訳ですが、僕はこの気持ちすごくよくわかります。新入生が入ってくるワクワクや、選手がスクスク育っていき、勝ったり負けたりする姿を見てるとやめられないのです。異常なレベルの中毒性です。


多分僕も延べ年数にしたら同じぐらいやってる気がします。一年あたり2時間程度はかかりますから、1000時間ぐらいプレイしてることになります。


恐ろしくなって僕はプレステ2もろとも捨ててしまいました。そうでもしないとやめられません。一度ソフトを破壊しましたが、はんとしもすると中古屋さんをまわってる自分がいました。
どんなに強いチームを作ろうとしても、なかなかうまく行かないんですよね。最高のチーム状態で最高の新入生が入って、彼らが3年間最高のパフォーマンスを出す事なんですけど、どこかでつまづくんですよ。どこかでつまづくと、後の代に影響を及ぼすので、次のチャレンジまでまた数年かかってしまうんですよね。その間にもどんどん新入生は入ってきて、どんどん卒業して行く。この無限ループよ、、、


僕の願いはただひとつです。PSPパワプロ2009をダウンロードプレイ出来るようにしないでください。また、パワプロの新作に栄冠ナインをもう入れないで下さい。コナミさんよろしくお願いします。


また、僕より自制心があって、高校野球が好きでシミュレーションゲーム、育てゲーが好きな人にはこれほど向いているゲームも無いと思いますので、ぜひ1度トライしてみてください。これほど高校野球の夢とロマンが濃縮されたゲームはそうはありません。
中古屋何軒かまわればあるでしょう。パワプロ15か2009ね。パワプロ14のはバランスが悪いから手を出しちゃダメだぞ!